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「とんがった新入社員は嫌われるか」
[ 更新日 ] 04月09日 13時58分[ 更新者 ] コンサルタント 松木 剛

今週は4月の第二週ですが、今年入社した人たちは「新入社員教育」真っ盛りの頃と思います。平均的な教育期間というものがあるかどうか分かりませんが、会社の事情により長かったり、短かったり。1週間でOJTに配属される場合もありますので、既に終了したというケースもあるでしょう。

いずれにしても3カ月は試用者としてモニタリングされている期間です。この熱い鉄の時期に、どう振る舞えば良いのかという不安を持っている人が多いと聞きます。出る杭にならず大人しくしないと、組織人としてバッテンが付く、とか、思い切りいいたいことを言って、自分をアピールしないといけないなど、いろいろな噂があるようです。

私が入社した頃はオイルショックが過ぎ、ようやく採用が再開された時期で、いわば氷河期が終わり雪解けが始まった時期でした。重厚長大の企業では、まだ採用を再開していないところもあり、また「商社冬の時代」などというフレーズもありました。ただ、製造業でも技術系の新人たちは血気盛んで、4人しかいない文系の私たちと議論しながら、新入社員教育を受けていました。

今から30数年前ですが、すでに「石油は枯渇する」という危機感がありました。当時、機械メーカーはそれなりに危機感もあったはずです。ところが、新入社員教育期間中に、新人担当の主任さんが不用意に発言したことが火種となって、「会社は石油枯渇以降のことを考えていないのか」とか「どういった将来構想があるのか」などのテーマで、新人教育の場であったエンジニアリング事業部の会議室が相当騒がしくなってしまったのです。

更に、原動機の工場では「現場の計画課長がやる気がない」とか、クレームに繋がるトラブルをその眼で見てしまった数人が「あれはどういうことだ」など、トレーニング中にも関わらず、宿泊先の独身寮で工場のマネジャ達と喧々諤々の議論を始めました。

今になって思えば冷や汗ものですが、私の入社した会社はそういう雰囲気をとても大事にしていました。若い人の議論にはとことん付き合う、「黙っていう通りしろ」などとは言わない暖かい風土がありました。

人事部はいろいろな思惑を持って新入社員教育を行います。場合によっては業者の言いなりでやっている会社もあります。ただ、迎えた新人類がどういう人たちなのか、興味津々で見守っています。一部にこの期間で社員をふるい分けるらしいという噂があるやに聞きます。しかし、私の経験からいえば、何も分からない新人に何を期待するかといえば、あとで激しく落ち込むことがあっても、思ったことを思い切っていえる人材に期待を込めるのです。

「会社生活ってそんなに甘いことではない」というのは簡単で、経験のない人々を黙らせるのはいつでもできるのです。初めから「まあるい人材」に明日はありませんよ。おかしいと思う事象は数多くあるでしょうが、はじめは「どうしてなのだ」と疑問を呈するところから始めましょう。「とんがっていない人材」には何も引っかかりません。

執筆者情報

松木 剛
松木 剛
コンサルタント
人事とITのプロフェッショナル
 
略歴

1979年 慶応義塾大学法学部政治学科卒 大手機械メーカーの人事部、情報システム部、経営企画室のマネジャーなど、勤務20年を経て日本オラクルでERPコンサルタントを5年担当。その後ベリングポイント、NTTデータ経営研究所のコンサルタントや、タタコンサルタンシーサービシズジャパンの人事総務部長を経て現職。

資格・講師
  • 情報処理技術者システムアナリスト ITコーディネータ 早稲田大学 大学院会計研究科 非常勤講師(2009年度~)『人的資源管理』担当
実績
  • ERP人事モジュルー導入プロジェクト(オラクルEBS、SAP等)多数 霞が関業務・システムの最適化計画コンサルティング 公的企業人事情報システムコンサルティング 大手企業企業合併に先行する持株会社化プロジェクト 企業防災計画/BCPコンサルティング 業務効率化/BPO化コンサルティング 人事情報システム導入コンサルティング