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2016
05
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29
[ SUN ]
【人工知能と人事情報システム】その2
[ 更新日 ] 05月29日 06時01分[ 更新者 ] コンサルタント 松木 剛

 

2.現実世界での応用例

 現在、IBMでは「コグニション技術」つまり画像や言語においてAIを応用して「認識する」AI化を進めています。『ワトソン』という製品が様々な場面で登場してくるようです。いずれ映画に出てきた「HAL」(HALはIBMのアルファベット順のひとつ前に位置する組み合わせです)のような存在になるのかもしれません。

 当然、ヒューマンインターフェースでは、話し言葉やカメラを通した表情などで反応することになります。映画(2001年宇宙の旅)では、ふたりの宇宙飛行士の会話を、唇の動きを盗み見していました。

 こうしたAIの人格化という問題はともかくとして、既に音声で動く機械などは登場していますし、顔の表情でいねむり運転かどうかを判別するなども出てきています。第3次AIブームでは、従前のルールベース(あらかじめ人間がすべての条件と行うべき判定・動作を決めて仕込んでおくこと)ではない、人間活動の集合であるビッグデータからより適切な行動や判定を行うことや、その判定基準さえも自分で作っていくディープラーニングが注目されています。

 例えば簡単な例ですが、空気をきれいにする掃除機は、予めどういう状態ならば「空気が汚れている」と判定して清浄機機能を稼働させるかルールが仕込まれていますが、進化した掃除機は、「空気がきれい」とはどういうことか自分で考える、つまりネットの世界から情報を集めて、細菌を含まないとか花粉は有害とか作る訳です。ディープラーニングは更に、「空気がきれい」の「きれい」は何を意味するのか、人間の健康維持を意味するのか、増進をいうのか、快適につながるのか等々を考え始め、掃除機自体を進化させていきます。

 まだここまでは到達していないにしても、機械などが機能としてのインテリジェンス化しているのは日常生活でも良くわかります。人間生活を便利にする機械はもともとは
人間の日常活動などを補助する目的で作られたものがほとんどですが、それが単機能で
はなく、存在の目的がどんどん本質的に近づいていくというのが、AIの本質ではない
でしょうか。つまり、快適にするなどの目的が高度化するということです。しかしながら、機械の機能は作られたときに決まってしまっていて、その機能自体を更新していかなけれはならない限界があります。

 よく工作機械などはマザーマシンと呼ばれますが、知能にしてもそれ自体を更新(高度化)していくことができれば、マザーAIと呼ばれるのではないでしょうか。機械自体に自分を高度化していく機能はありませんが、知識を与えるだけでなく活動を高度化していくことが求められたとき、AIと機械が一体化して存在として限りなく巨大化していく怖さがあります。

執筆者情報

松木 剛
松木 剛
コンサルタント
人事とITのプロフェッショナル
 
略歴

1979年 慶応義塾大学法学部政治学科卒 大手機械メーカーの人事部、情報システム部、経営企画室のマネジャーなど、勤務20年を経て日本オラクルでERPコンサルタントを5年担当。その後ベリングポイント、NTTデータ経営研究所のコンサルタントや、タタコンサルタンシーサービシズジャパンの人事総務部長を経て現職。

資格・講師
  • 情報処理技術者システムアナリスト ITコーディネータ 早稲田大学 大学院会計研究科 非常勤講師(2009年度~)『人的資源管理』担当
実績
  • ERP人事モジュルー導入プロジェクト(オラクルEBS、SAP等)多数 霞が関業務・システムの最適化計画コンサルティング 公的企業人事情報システムコンサルティング 大手企業企業合併に先行する持株会社化プロジェクト 企業防災計画/BCPコンサルティング 業務効率化/BPO化コンサルティング 人事情報システム導入コンサルティング